【1】プロデューサー完全トップ。
理想現実では、
作品創作の最終決定権を演出家ではなくプロデューサーに置いています。
理想現実の公演では、
小松Pが良いと思うものだけをお客様に提供しているわけです。
「自分が面白いと思える作品のみを、お客様へお届けしたい」という、
小松Pの拘り、責任感、誠実さを具現化するためのシステムです。
【2】脚本の締切は公演日の一年前。
小劇場界では、
「本番1週間前なのに脚本がない!」なんてこともしばしば……。
脚本は物語創作の前提であり、ホンがなければ何も始まりません。
理想現実では、公演の一年前を脚本の締切日としています。
当ユニットの脚本を担当している猪本裕は、
『面白い作品を書く。……ただし締切までに』
をモットーとしている作家で、小松Pも絶大な信頼を寄せています。
【3】チケットノルマの廃止&(薄謝ながら)出演料あり。
小劇場界では、役者がチケットノルマを負担することで、
公演費を捻出するのが当たり前となっています。
しかし、過度なノルマが、役者を稽古場から遠ざけ、
アルバイト三昧の日々へ押しやっているのも事実です。
理想現実では、稽古に集中できる環境をつくるために、
出演者の方々にチケットノルマをお願いしておりません。
さらに、「演技=仕事」という価値付けを大切にするために、
僅かばかりですが出演料もご用意させて頂きます。
【4】稽古全日程参加。
出演者の方々には、稽古全日程参加をお願いしています。
(事前に申し出のあった欠席については、考慮します)
また、当日欠席や当日遅刻につきましては、
お支払いする出演料から所定のペナルティー分を差し引かせて頂きます。
ただし、出演料以上のペナルティーを請求することはありません。
ペナルティーをとることが目的ではなく、
あくまで稽古場のクオリティーを落とさないための苦肉の策です。
【5】役者同士の演出合戦を禁止。
役者同士が自主練で場面を創り、
それを演出家に提示するスタイルをとる劇団も少なくはありませんが、
理想現実では、それを良しとしません。
必ず演出家を挟む形で、表現を探究するようにしています。
役者同士でお互いを演出しあうことは原則禁止です。
【6】飲み会禁止。
理想現実では、出演者同士の飲み会や初日打ち上げを行いません。
酒の席で役者同士がお互いの芝居について個別に話し合い、
そこで決まったことを演技に持ち込むことを避けたいがためです。
また、飲み会へ参加しない役者に対して、
「チームの和を乱している」等の批判が集まることも危惧していまして、
だったら最初から飲み会そのものを禁止しよう、と。
そもそも、公演稽古の数ヶ月間くらいは、
お酒を飲む時間があったら家で脚本を読んで欲しい!
どうしても出演者同士で飲みたいという方には、
理想現実への参加をご遠慮頂いております。
【7】チケット購入の判断材料をきちんと提示する。
「どのような理念、どのようなシステムで、
理想現実が作品創りをしているのか?」という点を、
お客様にきちんと提示することを心掛けています。
ユニットの中で何かしらのトラブルがあれば、
その件もきちんとご報告致します。
それらの情報を目にしたお客様が、
「理想現実も随分とゴタゴタしているな。観劇は見送ろう」と思われても、
それはそれで仕方のないことだと考えています。
自分たちの力不足を反省するのみです。
チケット購入の判断材料となる情報を、
できる限りオープンに、出来る限りガラス張りにしていきます。
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